吹き火

松尾神社の秋祭りで神楽と一緒に奉納される手製の大花火です。中国地方の広島市でも数か所にしか伝承されていない貴重な文化遺産です。

吹き火について

吹き火は松尾神社秋祭りの前夜祭で神楽の演目の間に奉納される大花火です。一般的な市販の花火ではなく火薬作りから竹筒への詰め込み、点火まで全てを手製で行います。昔は他の地域でも吹き火が行われていましたが、今では一部の地域にしか伝承されていない貴重な文化遺産です。小河原火舞保存会では神楽と一緒に、その技術も大切に受け継がれています。

吹き火は小河原松尾神社の秋祭りに奉納するため約半年もの時間かけて造られます。春先に火薬を扱うための講習会の受講から始まり、9月に入ると地区内の竹林からよく吟味した孟宗竹を慎重に切り出して加工します。長さ約1m、直径約20cmほどの孟宗竹の節をくりぬき、その中へ火薬と鉄粉を混ぜ合わせたものを詰め込み、一本一本手作りで作っていきます。

火薬を詰めた孟宗竹の口火に着火すると火が吹きだす仕掛けになっていて、火柱の高さは10m以上にもなります。時間にしておよそ2~3分。その一瞬のために半年近い時間をかけて準備しています。

噴射口の切込みの長さや穴の大きさ、火薬と鉄粉の配合量の微妙な違いにより色や音、吹き上がる高さは異なるため、10年、20年吹き火を作っているベテランでも毎年の出来栄えは違います。どれだけインパクトのある吹き火を上げることができるか、まさに1年に一度の真剣勝負です。

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